【初心者向け】自分にはOneDriveが必要?不要?判断する7つの項目

「OneDriveって、いつの間にか使ってる気がする…」
「勝手に同期されてる?」
「でも、消していいのか不安…」
そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?
Windowsのパソコンを使っていると、知らないうちにOneDriveが起動していたり、ファイルがクラウドに保存されていたりすることがあります。
便利そうだけど、自分に本当に必要なのか、よくわからない。
そんな方のために、この記事では「OneDriveが必要な人・不要な人の違い」や「削除しても大丈夫?」「代わりの保存方法は?」など、判断のヒントをご紹介します。
パソコン初心者の方でも安心して読み進められるよう、図解やチェックリストでわかりやすく解説。
この記事を読めば、OneDriveとの付き合い方がわかってきっとスッキリします。
OneDriveってそもそも何?

「OneDriveって名前は聞いたことあるけど、実際にはよくわからない…」
そんな方も多いのではないでしょうか。
まずはじめに、
OneDriveの基本的な役割や、なぜWindowsに最初から入っているのかを解説していきます。
OneDriveの基本機能と役割

OneDrive(ワンドライブ)とは、Microsoftが提供するクラウドストレージサービスです。
簡単に言えば、「インターネット上にある自分専用の荷物置き場」のようなものです。
【主な機能】
ファイルの保存・同期
パソコンやスマホで保存したファイルを、自動でクラウドにも保存でき、どの端末からでもアクセスできます。
バックアップ
写真やドキュメントなどを自動でバックアップしてくれるので、万が一パソコンが壊れても安心。
共有機能
OneDriveの共有機能を使えば、ファイルやフォルダを家族や仲間と簡単に共有できます。
URLリンクで送るだけで、閲覧や編集も可能です。
「同期」とは、パソコンとクラウドの内容を同じに保つこと。
たとえば、パソコンで編集したファイルが自動でクラウドにも反映されます。
Windowsに標準搭載されている理由

OneDriveはMicrosoftが提供するクラウドサービスで、Windowsと同じ会社が開発、Windows 10以降のパソコンに最初から組み込まれています。
同社開発によりパソコンとクラウドの連携がスムーズに行えるよう設計されています。
ファイルの自動バックアップや複数端末での共有が簡単にできるのが特徴です。
【理由と背景】
Microsoftアカウントと連携しやすい
WindowsにログインするだけでOneDriveも使えるようになる。
バックアップの促進
ユーザーが意識しなくても、重要なファイルが守られるように。
複数端末での作業をスムーズに
自宅のパソコン、職場パソコン、スマホなどで同じファイルを扱えるようにするため。
「勝手に使われている」と感じる人が多いのは、この標準搭載と自動同期のせいかもしれません。設定を見直すことで、不要な動作を止めることもできます。
クラウドストレージとローカル保存の違い

クラウドストレージ(OneDriveなど)とローカル保存(パソコン内の保存領域)には、それぞれ以下の表のようにメリット・デメリットがあります。
| 項目 | クラウドストレージ(OneDrive) | ローカル保存(PC内) |
| 保存場所 | インターネット上 | パソコン本体の中 |
| アクセス | どこでも可能(ネット環境必要) | そのパソコンのみ |
| 故障時の安全性 | 高い(バックアップあり) | 低い(本体の故障で消える可能性) |
| 容量 | 無料枠あり(最大5GB) | パソコンの容量次第 |
| プライバシー | Microsoftの管理下 | 完全自己管理 |
「外出先でもファイルを見たい」「家族と共有したい」ならクラウドが便利。
「ネット上に置くのは不安」「自分だけで管理したい」ならローカル保存が安心です。
クラウドサービスと記憶デバイスの違いについて気になるという方は以下の記事が参考になります
⇒ 個人のデータ管理に最適なのは?記憶デバイスとクラウドサービスの比較
OneDriveが「いつのまにか使われている」と感じる理由

「気づいたらOneDriveが動いていた」
「勝手にファイルが同期されてる?」そんな経験はありませんか?
この項目では、OneDriveが“いつのまにか”使われているように感じる理由と、その仕組みをわかりやすく説明します。
勝手に同期されてる?その仕組みとは

OneDriveは「同期(どうき)」という機能によって、パソコン内のファイルをクラウド上と自動で一致させる仕組みになっています。
どうして「勝手に」と感じるのか?
Windowsの初期設定の段階で、ドキュメント・画像・デスクトップなどのフォルダが自動的にOneDriveと同期対象になっていることが多く、ユーザーが意識しないうちに、ファイルがクラウドに保存されているため、「勝手に使われている」と感じるのです。
「同期」自体はとても便利な機能ですが、設定の見直しをせずそのままにしていると、不要なファイルまでクラウドに送られてしまうこともあります。
自動バックアップの初期設定に注意

OneDriveは、Windowsの初回セットアップやシステムの更新、時にはパソコンの再起動時などのタイミングで「バックアップを有効にしますか?」といった選択肢が表示されます。
その初期設定でありがちなこととして…
「次へ」や「OK」を押して進めると、自動的にOneDriveのバックアップが有効になることがあります。
この、何気ないクリックによって、パソコン内の「ドキュメント」「画像」「デスクトップ」などがOneDriveに自動保存されるようになります。
注意ポイント
バックアップが不要な場合は、初期設定時に「スキップ」や「無効化」を選択する必要があります。
すでに有効になっている場合でも、後から設定を変更することができます。
「OneDriveが接続されているかわからない」
という方は、以下の記事で初心者にもわかりやすい図解で解説しています。
⇒ いつの間にか接続されているかも?【初心者向け】Onedriveの確認方法
通知やアイコンで気づく

OneDriveが動いているかどうかは、画面右下の通知領域(タスクトレイ)やエクスプローラーで「OneDrive」フォルダーを開くことで確認できます。
簡単に見分けるポイント
タスクトレイに雲の形のアイコンが表示されていれば、OneDriveが起動している状態です。
また、フォルダに緑のチェックマークや青い雲マークが付いている場合、それらのファイルはOneDriveと同期されています。
その他、画面上に「同期完了」「同期エラー」などの通知が表示されることもあります。
「気づいたら雲マークが付いていた…」という場合は、OneDriveが自動で同期している証拠です。設定を見直すことで、OneDriveが保存するファイルの範囲を、自分に必要なものだけに絞ることができます。
OneDriveが「必要な人」と「不要な人」の違い

OneDriveは便利ですが、すべての人にとって必要とは限りません。
ここでは、どんな人にとってOneDriveが役立つのか、逆に不要なケースはどんなときかを、具体的な例とともにご紹介します。
OneDriveが便利に使える人の特徴

OneDriveは、クラウドを活用したい人にとって非常に便利なツールです。
以下のような使い方をしている人には、特におすすめです。
【こんな人に便利】
・複数の端末(パソコン・スマホ)でファイルを使いたい人
どこでも同じファイルにアクセスできるので、作業がスムーズ
・家族や仲間とファイルを共有したい人
写真や文書をURLで簡単に共有できる
・パソコンの故障に備えてバックアップを取りたい人
自動でクラウドに保存されるので、バックアップ忘れがなく安心感がある。
・スマホの写真を他のデバイスでも見たい人
スマホの画像をOneDriveに保存すれば、他のデバイスでもすぐ見られる
「外出先でもファイルを確認したい」「家族と共有したい」「バックアップの手間を省きたい」などのニーズがある人には、OneDriveは非常に相性が良いです。
OneDriveが不要な人の使用環境とは

逆に、OneDriveが不要な人もいます。
以下のような環境や使い方の人は、無理に使う必要はないかもしれません。
【こんな人には不要かも】
・1台のパソコンだけで作業している人
ファイルなども他者との共有が無く、1台のパソコンで完結できる。
クラウドに保存する必要がない
・インターネットの通信環境が不安定な人
クラウドへの安定したアクセスが難しい環境
・ファイルを外部に出したくない人(プライバシー重視)
ローカル保存の方が安心
・パソコンの容量に余裕があり、バックアップも自分で管理している人
クラウドの利便性が不要
「ネットに出すのが不安」「自分だけで管理したい」という方は、ローカル保存で十分かと思います。 パソコンのストレージ容量に余裕がない場合は、外付けの記憶デバイス(USB、SSD、HDD)などの活用がおすすめです。
判断のためのチェックポイント7項目

「自分は使うべき?やめるべき?」と迷ったときは、以下の7項目をチェックすれば、必要か不要かの判断がしやすいと思います。
7つのチェック項目
① 複数の端末(パソコン・スマホ)で同じファイルを使いたい
② 外出先や旅行先でもファイルを確認・編集したい
③ スマホの写真や動画を自動でPCに保存したい
④ 家族や仲間とファイルを共有したい
⑤ PCが壊れてもファイルを守りたい(バックアップ重視)
⑥ Microsoft WordやExcelをよく使う
⑦ インターネット環境が安定している
✅判断の目安
Yesが4つ以上 → OneDriveを使う価値あり!
Yesが3つ以下 → 無理に使わなくてもOK。ローカル保存で十分かも。
OneDriveを使わない選択肢とその注意点

「やっぱり使わない方がいいかも」と思っても、その後の影響について気になる方もいらっしゃるかもしれません。
この項目では、
OneDriveを無効化・削除する方法と、削除による影響、代わりに使える選択肢について解説します。
無効化・削除の方法と注意点

「OneDriveを使いたくない」「勝手に同期されるのが困る」という場合は、
無効化や削除することが可能です。
無効化・削除の方法(Windowsの場合)
【1】同期を止める
タスクトレイ(タスクバー)の雲アイコンを右クリック →「設定」→「アカウント」→「このPCのリンクを解除」

1.タスクトレイの雲アイコンを右クリック → 画面右下にある「雲の形のアイコン」がOneDriveです
2.「設定」をクリック → メニューが開いたら「設定」を選びます
3.「アカウント」タブを選択 → 上部のタブから「アカウント」をクリック
4.「このPCのリンクを解除」をクリック → 同期を止めるにはこのボタンを押します
さらに詳しい手順は、以下の記事を参考にしてください。
⇒ いつの間にか接続されているかも?【初心者向け】Onedriveの確認方法
【2】アプリをアンインストールする
設定 → アプリ → OneDrive →「アンインストール」の手順でアンインストールを行います。
1.スタートメニューを開いて「歯車アイコン」をクリック

2.左の一覧から「アプリ」を選び、「インストールされているアプリ」をクリック

3.アプリ一覧から「OneDrive」を探し「…」をクリック
4.「アンインストール」をクリック

注意点
・リンクを解除すると同期は止まりますが、クラウド上のファイルは消えません。
・アプリをアンインストールしても、クラウド上のファイルは残ります。
同期の解除やアプリのアンインストールを行う前に、必要なファイルがパソコンに残っているか確認しましょう。
「削除=ファイル消失」ではありませんが、同期中のファイルがOneDrive上にしかない場合は注意が必要です。
削除しても大丈夫?データの影響は?

OneDriveを削除しても、すべてのデータが消えるわけではありません。
ただし、状況によってはファイルが見えなくなることもあります。
よくある誤解
❌「OneDriveを消したらPCのファイルも消える」
✅「OneDriveを消しても、PCに保存されていればファイルは残る」
影響が出るケース
同期中のファイルがクラウド上にしかない場合は、削除するとアクセスできなくなることがあります。
パソコンに保存されていると思っていたが、実はクラウドのみだったなんてこともありますので注意しましょう。削除前にクラウドからダウンロードして保存することが必要です。
削除前に「OneDriveフォルダ内のファイルがパソコンにあるかどうか」を確認するのが安心です。
代替手段(USB・外付けHDD・他クラウド)との比較
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OneDriveを使わない場合でも、ファイルの保存やバックアップには以下のような代替手段があります。
| 手段 | 特徴 | メリット |
| USBメモリ | 小型・持ち運び可能 | オフラインで使える |
| 外付けHDD | 大容量・家庭用に便利 | 安定した保存 |
| 他クラウド(Google Driveなど) | 同様のクラウド機能 | 好みに合わせて選べる |
「クラウドは使いたくないけど、バックアップは必要」という方には、外付けHDD+USBの併用がおすすめです。
OneDriveを使うべきか迷ったときの判断ポイント

「使った方がいいのか、やめた方がいいのか…」
と迷ったときに役立つのが、具体的な判断基準です。
ここでは、家族でのパソコン利用やファイルの使い方に応じた判断ポイントをご紹介します。
家族でPCを使う場合の注意点

家族で1台のPCを共有している場合、OneDriveの使い方には注意が必要です。
よくあるトラブル
家族全員が同じMicrosoftアカウントを使っている場合、OneDriveの保存先が混ざり、プライバシーの問題が起きやすい
子どもが保存したファイルが親のOneDriveに同期されてしまう、というような意図しない共有や削除のリスクがある
対策
・家族それぞれに個別のWindowsユーザーアカウントを作成する。
→ ファミリーメンバーとしてアカウント登録できる。
・OneDriveの同期設定をユーザーごとに見直す
→ 共有したいファイルだけを「共有フォルダ」や「共有リンク」で管理する
「家族で使うからこそ、設定の整理が大切」です。
安心して使うためのひと手間が、トラブル防止につながります。
写真・動画・文書の保存先としての適性

OneDriveは、写真・動画・文書などの保存先として便利ですが、使い方によって向き不向きがあります。
OneDriveが向いているケース
・スマホの写真を自動でパソコンに保存したい
・文書ファイルを複数の端末で編集したい
・動画を家族と共有したい(URLで渡せる)
向いていないケース
・高画質の動画を大量に保存したい(容量制限あり)
・ネット環境が不安定な場所
・ファイルを完全にオフライン(インターネット接続しない)で管理したい
「保存したいファイルの種類や量」によって、OneDriveが最適かどうかが変わります。
用途に合わせて選びましょう。
初心者向けの安心設定のヒント

OneDriveの設定は、初心者にとって少しわかりづらい部分もあります。
初期設定と変更可能内容を見てみましょう。
| 項目 | 初期設定(自動) | 安心設定(手動) |
| バックアップ | 自動で有効になることが多い | 必要なフォルダだけ選べる |
| 同期範囲 | デスクトップ・ドキュメントなど全体 | 自分で範囲を指定できる |
| 通知 | 気づきにくい | 通知ONに設定+通知音の有無も調整する |
| 削除時の影響 | 誤ってクラウドから消す可能性あり | 削除前に保存先を確認しておく |
よくある質問と誤解されやすいところ

OneDriveについては、よくある誤解や不安の声も多く聞かれます。
「削除したらファイルも消える?」「無料で使えるの?」など、初心者がつまずきやすいポイントをQ&A形式でわかりやすく解説します。
OneDriveを消すとファイルも消える?

結論から言うと、「OneDriveを消しても、ファイルがPCに残っていれば消えません」。
ただし、クラウド上にしか保存されていない場合は注意が必要です。
状況別の影響
✅PCにファイルが保存されている場合
→ OneDriveを削除してもファイルは残ります
⚠️ クラウド上にしか保存されていない場合
→ OneDriveを削除すると、ファイルにアクセスできなくなります
安心ポイント
削除前に「OneDriveフォルダ内のファイルがPCにあるか」を確認しましょう
「右クリック → プロパティ → 保存場所」で確認できます
「OneDrive=ファイルの倉庫」なので、倉庫を閉じても中身が別の場所にあれば問題ありません。
OneDriveは有料?無料で利用できる範囲の確認

OneDriveは基本的に無料で使えますが、容量には制限があります。
無料プランの内容(2025年時点)
✅無料容量:5GBまで:写真や文書なら十分な量ですが、動画や大量の画像には不足しがち
💳有料プラン(Microsoft 365など):100GB〜1TB以上の容量が使える+Officeアプリもセット
よくある誤解
❌「OneDriveは使うだけでお金がかかる」 → 無料範囲内なら費用はかかりません
「ちょっと使ってみたい」「バックアップだけしたい」なら、無料プランで十分です。
OneDriveを使うとPCの動作が重くなる?

状況によっては、OneDriveがPCを重くすることはありますが、原因を知っって対策すれば安心です。
重くなる原因
・同期中にCPUやネット回線を使うため、一時的に動作が遅くなることがある
・大量のファイルを同期していると、バックグラウンドで負荷がかかる
対策
・同期するフォルダを絞る(設定 → アカウント → フォルダ選択)
・同期のタイミングを調整する(夜間などに限定)
・必要ないときはOneDriveを一時停止する
「ずっと重い」というより、「同期中だけ重くなる」ことが多い。
気になる場合は設定を見直すことで改善する可能性があります。
まとめ

OneDriveは便利なクラウドストレージですが、すべての人に必要とは限りません。
この記事では、「いつの間にか使われている?」と感じる理由や、自分にとって必要か不要かを判断するためのチェックポイントを解説しました。
また、家族でPCを使う場合の注意点や、写真・文書の保存先としての適性、削除時の影響や代替手段などもあわせてご紹介しました。
自分に必要か不要かがわかれば初心者の方でも安心して利用することができます。
OneDriveとローカル保存を上手に併用すればより快適な環境を整えられます。
最終的にOneDriveを使うかどうかは、あなたの使い方次第。
この記事が判断のヒントになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたのPC環境が、より快適で安心なものになりますように。


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